簿記の基礎を楽しみながらマスターしましょう

簿記チュートリアル簿記は身近なもの、便利なものであって決して難しいものではありません。会社のお金の流れはもちろん、家計簿にだって使えます。当サイトでは日商簿記3級の解説を図をふんだんに使ってわかりやすく説明しています。できるだけ訪問された方がつまずかないよう、定期的に改善を行ってまいります。

簿記ってどんなもの?

~まず初めに~

簿記と聞くと、難しいイメージを抱く人も多いかと思います。 専門的な言葉も出てくるし、書き方も決まっているし、何がなんだか……

そんな風に思っていませんか?そもそも簿記って何?何の為にあるの?何をするの? 試験の級が違うと何が変わるの?何で難しい言葉ばかりなの?

そんな簿記を知らない人に、簿記の魅力や意味を知ってもらうために最初は基本から一つずつ書いていこうと思います。

簿記は身近なもの、便利なものであって決して難しいものではありません。

基本さえ覚えてしまえば後は応用の繰り返し。日常的にも使えるし、とっても便利なものなんです。まずは「難しそう」というイメージを捨てて、真っ白な状態で読んでみて下さいね。

簿記の目的(意味)

まずは基本中の基本「簿記って何?」というところから入りましょう。

簿記とは帳簿に記録することを言います。帳簿の簿と記録のをあわせた言葉ということになりますね。

これだけでは帳簿って何?記録って何を記録するの?という新たな疑問が生まれます。

もう少しくわしく見ていきましょう。

簿記というのは、会社の経営活動(お金の動き)を帳簿(専用のノートや用紙)に記録し、後で見てもお金の流れがすぐにわかるように管理する仕組みの事です。身近なところで言えば「家計簿」や「お小遣い帳」と似たようなものというイメージを持っていただければよいでしょう。

でも、会社は個人よりももっと細かく、正確にお金を管理しなければなりません。

なぜなら会社というのはボランティア団体ではなく、「利益(もうけ)」を出して、「財産」を増やすために日夜さまざまな活動や努力を行っているからです。

これがいい加減だったり、きちんと記録されていないと経営の実態や現状(いくらもうかっているのか、いくら損をしているのか、何にいくら使ったからそうなったのか……などなど)が把握できません。

今後はどういう経営をしていこうか・どういう目標を立てようか……といった事も考えられなくなってしまいます。しまいには、社員に支払う給料さえ払えなくなって倒産ということも考えられます。

スーパーなどでよく見かける「○○日から安売り」なども、この経営の実態が把握できているからこそ堂々と宣言できるのです。

個人の家計簿でも、簿記で正確に記録しておけば、今月はお金が足りないから質素な生活を送ろうなどと計画をたてることができます。そう考えると、簿記って意外と身近な存在……という事に気づきませんか?

簿記の一番の目的

上記では簿記とは何かについて説明していきましたが、そもそも何のために簿記を行う必要があるのでしょうか?

簿記を行う一番の目的は「財政状態(財産の状態・詳細)」「経営実績(利益・もうけ)」を帳簿に記録して、きちんと分かるようにする事です。

この「財政状態」をまとめたものが「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」というもので、もう一つの「経営実績」をまとめたものを「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」と呼びます。

いきなり難しい言葉がたくさん出てきましたが、最初は「へぇ。そんなものがあるんだ」程度で流していただいてかまいません。)

この2つの”報告書”は経営者にとって必要不可欠な資料となるだけではなく、企業に関わるたくさんの色々な人たち(社員はもちろん、投資家やパートナー企業など)にも重要な情報としての役割を担っています。

ちなみに、簿記3級レベルでは会社の簿記を完全に把握することは難しいですが、将来副業をしたり、個人事業主として活動する際には3級でも十分活用できます。家計簿レベルであれば、簿記3級でもおつりがくるくらい役にたちます。

このページのまとめ

財政状態とは?経営実績とは?

・「財政状態」とは?

今、財産がどのくらいあるか、借金はどれくらいあるか、残りの財産(財産から借金を引いた残り)はいくらあるのか……という事。

財政状態

上の図を見ると、AさんとBさんがいますね。

では、まずそれぞれの「財産」を見て下さい。Aさんは500万円なのに対し、Bさんは800万円もあります。「財産」だけを見ればBさんの方がお金がたくさんあるように思いますよね。見た目もAさんよりはいいですよね(笑)

では次に「借金」を見て下さい。Aさんは100万円なのにBさんは700万円も借金があります。 そして最後に「残り」を比べると……あんなに「財産」の多かったBさんなのに、700万円もの借金のせいで残りは100万円しかありません。

反対にBさんに比べて「財産」の少なかったAさんですが、借金が100万円だったおかげで
「残り」は400万円もあります。この「残り」こそが「財政状態」の良し悪しを判断する材料なのです。

この「残り」を見れば両者の「財政状態」は一目瞭然。BさんよりAさんの方が「財政状態がいい」と言えるのです。

つまり、人は見た目で判断してはいけないということになります。もちろん会社も同じことが言えます。儲かっているように見えて実は裏では火の車なんてところも実際に多くあるみたいですからね。

・「経営実績とは?」

一定期間(一般的には1年間)の間に、どれだけの利益を”どうやって”出したのか、という事。

経営実績

売り上げなどの「収入」から交通費や仕入代などの「経費(出ていったお金)」を差し引いたものが「利益」になります。 先程と同じように上図をみると、AさんとBさんが並んでいますね。

では、それぞれの「収入」を見て下さい。Bさんに対しAさんは400万円も「収入」が少ないのが分かります。

そして、やはり先程と同じように「経費」を見ると……BさんはAさんより500万円も経費が多いですよね。結果、残りの「利益」は……BさんよりもAさんの方が多くなるわけです。

Aさんは「収入」こそBさんに劣りますが、Aさんは電車も使わず朝食もパンだけでがんばってきたので「経費」を抑えることができました。(いわゆる節約ですね)したがって「利益」はBさんよりも多くなったのです。つまり、Aさんの方がBさんよりも「経営実績がいい」といえるわけです。

ですから年収だけでその人(会社)を判断することは当然できないということになります。図のBさんは、りりしく座っていますが、実は背中は裸かもしれません。

売上ナンバーワン!とか宣伝している会社が、実は経費もナンバーワン!なんてことになっていたらお話になりませんよね。